昨年10月にNHKで放送された「認知症を食い止めろ～ここまで来た認知症治療」を元にした、平成最後の看護部研修会を開催しました。今のペースで認知症患者が増加していけば2050年には1200万人にもなること。認知症の発症（脳の海馬の萎縮が徐々に進行して行き、一定のラインを超えると発症する。その発症までの平均期間は約25年）には、生活習慣病が大きく関係していること。適度な運動、減塩対策、禁煙を心掛けることにより、予防と進行を遅らせることができること等が分かりました。また、認知症患者特有の暴力行為や歩き回る行動には、看護者の都合に合わせた対応ではなく、相手を思いやって相手のペースに合わせた対応が有効なことも分かりました。日々の業務に追われて患者さんの個々のペースに合わせたゆとりある対応がなかなかできない現実がありますが、看護の原点に立ち返りベッドサイドで患者さんのために過ごす時間を大切にしていきたいと思います。　　　　　　　看護副部長